美しいで漫画原作なアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の美しいで漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月10日の時点で一番の美しいで漫画原作なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.4 1 美しいで漫画原作なアニメランキング1位
ARIA The AVVENIRE[アリアジアッベニーレ](アニメ映画)

2015年9月26日
★★★★★ 4.3 (266)
1696人が棚に入れました
capitolo1 その 逢いたかったあなたに・・・先輩の灯里に同乗してもらい、今日もゴンドラの練習に励むアイ。そのさなか、灯里は運河を行き交うゴンドラの中に藍華とアリスの姿を見つけます。プリマ・ウンディーネになってからというもの、忙しくてなかなか会うことができないでいた3人。ほんの短い時間とはいえそれが叶った“みらくる"に、灯里は過去のある出来事を思い出し、アイに語り始めます。capitolo2 その 暖かなさよならは・・・ある日のこと、アイは興奮気味に灯里に話し始めました。練習中にとっても“みらくる“な体験をしたというのです。見慣れぬ路地の奥で目撃したケット・シーの影…そして、ゴンドラを降りてその影を追った先で出会ったのは、姫屋支店とオレンジぷらねっとで修業中の二人のシングル・ウンディーネだったのでした。capitolo3 その 遙かなる未来へ・・・今、再びの未来をご一緒しましょう。

声優・キャラクター
葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、皆川純子、水橋かおり、川上とも子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

監督や制作スタッフの優しさを感じました

この映画は灯里の後輩であるアイちゃんたちが登場する三話編成の物語です。
とてもほのぼのとした温かい内容でした。

でも、物語の内容よりも、もっともっと感動したものがありました。
それは・・・
この映画で、監督や制作スタッフの人達の優しさを、充分に感じることができたことです。

この映画の制作のとき、アテナ役の声優である川上とも子さんやアテナの歌声を担当した河井英里さんは、既にガンの病気で亡くなられていたのです。

でも、この映画の第一話と第三話の最後で、河井英里さんの美しい歌声を聴くことができます。
回想シーンでは、川上とも子さんの声も聴くことができました。
そして、エンディングでのスタッフ紹介字幕には、お二人の名前が記載されています。
お二人は、この作品の中で活躍している。この映画に参加しているのです。

亡くなられた後もこのように周りの人達が大切にしてくれる。
この映画を制作された皆さんは、なんて優しい人達なんだろう。
まさにARIAの世界のようです。

それだけで私は嬉しくなってしまいました。


2021年の春、ARIA完全新作が劇場で公開され、アテナ役として佐藤利奈さんが担当されました。
その際、飯塚プロデューサからは「もちろん川上さんも引き続きARIAファミリーです」との言葉をいただきました。

ARIAは人と人との絆を大切にしている物語。
映画をつくる人たちの絆も 大切になさっているのですね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 48
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

その ARIAを完走された人たちに‥

約60分

火星に再現されたヴェネツィアの街を案内する水先案内人(ウンディーネ)のお話です。

テレビ版の3期の後のお話なので、1〜3期まで観ることをオススメします。

3つのエピソードで綴られております。

ネオ・ヴェネツィアの風景を観たときに懐かしさとともに自然と涙が溢れてしまいました。

ARIAを完走された方のボーナストラックみたいなお話でしたね。

はひーっ、変顔、恥ずかしいセリフ禁止!、健在でしたw

60分ですが、たくさんのことがいっぱい詰め込まれていました。{netabare}(ケットシーのお話、灯里とアリシアさんの出会いが印象に残りました。アテナさんの歌声も素敵でしたね。){/netabare}

1〜3話までの繋ぎも自然でしたね。{netabare}(ウンディーネ、ユーフォリア、スピラーレも久しぶりに聞きましたが良い曲ですね){/netabare}

思いは受け継がれていく、もっともっと続きを観たい‥そんな作品でした。

素敵なお話をありがとう。

最後に、観た映画館がレトロな雰囲気で、ARIAの世界観に合っていましたね。

その 雰囲気の中で観るARIA‥‥ 最高でした^^

投稿 : 2025/03/08
♥ : 38
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「あにこれ」で皆さんのレビューを拝見して、もう一度感動した作品

原作未読。
キャッチさんのレビューを拝見して、とても興味が湧いたので第1期から一気見視聴しました。
こういうことがあるのも、”あにこれ”ならではですよね

【この作品の魅力は、2度、感動を与えてくれたこと】
1度目は、作品を視聴して。
2度目は、皆さんのレビューを拝見して・・・。

【まず一度目の感動について】
この作品を第1期から第3期まで視聴された方なら、誰でも気にかかりますよね?
まず、{netabare}アリシアさんが去って、灯里が一人ぼっちになったARIAカンパニーのその後のこと。
第3期の最終話で、シングルになったアイちゃんが登場しますけどネ・・・。{/netabare}
そこで、もう一つ、{netabare}アイちゃんにも素敵な仲間がいるのかな?ってこと。{/netabare}

どちらも、この作品の中で語られます。
{netabare}灯里とアイちゃんは、かつてのアリシアと灯里のような素敵な師弟関係であること。{/netabare}
そして、{netabare}この作品中で、アイちゃんは素敵な仲間と出会います。{/netabare}

この作品を愛する者として、こういう”その後”の物語というのは、本当にありがたいです。
第3期の最終話で感じた、言いようのない寂しさが一気に吹き飛びます。

【そして、もう一つの感動について】
ARIAという物語は、人と人の絆を大切に描いている作品だと思います。

そんな中、この作品を視聴している時、一つだけ、理解出来ないことがありました。
それは、{netabare}アテナが{/netabare}お食事会に参加できなかったこと。

皆さんのレビューを拝見して、{netabare}アテナ役の声優の川上とも子さんと、アテナの舟謳を担当河井英里さんが、本作品の制作時には、すでに亡くなられていることを知りました。
代役を立てることは簡単だったと思います。
だけど、あえてそれをせずに、かつ、自然な形で物語をまとめた制作陣の絆の深さに、感銘を受けました。{/netabare}

多くの感動を与えてくれたこの作品に、感謝します。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 33

71.8 2 美しいで漫画原作なアニメランキング2位
鋼の錬金術師 シャンバラを征く者[ハガレン](アニメ映画)

2005年7月23日
★★★★☆ 3.9 (578)
3798人が棚に入れました
舞台は1923年のドイツ(ワイマール共和国)にあるミュンヘン。この頃のドイツでは、第一次世界大戦敗戦後の、インフレに伴う貧困に喘ぎながら、それでも人々は懸命に生きていた。

アニメ最終話で錬金術世界から現実世界へと飛ばされたエドワードは18歳になり、元の世界に戻る為にロケット工学を研究していたが、先の見えない現実に焦燥していた。その頃、エドの同居人で「自らの手でロケットを作りたい」と夢見るアルフォンス・ハイデリヒは、パトロンを得て念願のロケット製作に着手する。しかしその裏には謎の組織・トゥーレ協会の陰謀が隠されていた。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、豊口めぐみ、大川透、内海賢二、根谷美智子、麻生美代子、津嘉山正種、小栗旬、小栗了、沢井美優、かとうかずこ
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TVシリーズから劇場版へ1期の完結編!!

鋼の錬金術師のオリジナルストーリー(テレビ版1期)の完結編を映画化

・劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
・鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星

劇場版は2作ありますが、こちらは1作目の作品です。

ストーリーは1期TVシリーズから繋がる設定で、荒川 弘原作の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』や漫画を網羅している鋼ファンであっても1期視聴(全51話)は必須となっています。
1期で完結した鋼のキャラの「その後」に会えるハガレンファンのための作品です。
{netabare}
TVシリーズ1期のおさらいですが、エドはアルを助けるため命を懸けた人体錬成を成功させます。しかし代償として錬金術の世界から現実側の世界(ドイツ)へと飛ばされてしまいます。

お互いの生存すら確認できずバラバラになってしまいます。この劇場版は兄弟が再び出会うための冒険ストーリーなんです。

あの人体錬成から時は経過し、それぞれが背負った境遇で自らを奮い立たせています。

エドワード・エルリック
現実世界に飛ばされてしまったエドも18歳になり背も伸びて大人の雰囲気に。過ぎた年月が内面の成長と外見に現れています。残念なことに1期の頃の無邪気な表情は影を潜めています。帰還する手段が見つからず諦めの境地にいるようで、どこか冷めています。

アルフォンス・エルリック
エドと旅をした期間の記憶を失っています。再会を夢見ていて強い意志が感じられます。兄と同じ赤いマントで金髪を結んでいて1期のエドを彷彿とさせています。

ロイ・マスタング
1期で大総統の戦いに勝利するも、左目を失っています。彼もまた様々なものを背負い辺境の地で地位を捨て警備の任務に就いていました。暗い表情で強気な態度は影を潜めています。

ウィンリィ・ロックベル
18歳になり顔の造りや表情も少女から大人の女性へと成長しています。エドの無事を信じ彼の体に合う新しいオートメイルを製作し帰りを待っています。

ノーア
映画オリジナルキャラ。現実世界の住人で千里眼を持つ少女、相手の気持ちを読みとる不思議な能力を持っています。彼女はエドと同様この世界に居場所がないと思っています。他人に無関心だったエドも共通点があるノーアとの出逢いをきっかけとして自分を取り戻していきます。

現実世界と錬金術世界は同一時間軸になっています。平行世界の存在を示すために登場しているヒューズ、グレイシア、キングブラッドレイはお馴染みの面々です。しかし外見は同じですが違うキャラクターとして登場しています。
{/netabare}
映像は「鋼」のカラーやヨーロッパ調の世界観が1期同様うまく表現されていました。1923年のドイツを再現しているようで製作スタッフが実際のミュンヘンの地図を見て勉強したようです。ストーリーの表現する舞台のデザインが素晴らしく表れています。

現実世界と錬金術世界の双方を描いた壮大なスケールで展開するストーリー。エルリック兄弟の絆を感じさせられたり仲間との絆や親子の愛情、皆の心の動きも繊細に描かれています。
盛り沢山でこの枠では足りない位です。
原作とは違う結末を迎えるエドとアル2人の兄弟を最後まで見届けて下さい。観る価値がある劇場版でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 55
ネタバレ

キムキム さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今、生きている世界は夢なのか現実なのか

鋼の錬金術師の映画一作目。
TVアニメ「鋼の錬金術師」(無印のほう)の続きになっています。劇場版ということで、少々説明は入ってますが、ハガレンの無印を最後まで見ていないとわかりづらいです。


ストーリーとしてはハッパーエンドとは言えないおセンチな感じで、結構好みでした。ですが、話がわかりづらかったり、各キャラクターの扱いが薄かったり。キャラは「とりあえず出しときました」感が強かったです。重要そうに見えて全然ストーリーに加わってこなかったりします。アームストロング大佐とかほんとに飾り程度。(その点、ミロスのほうが丁寧な脚本だったように思えます。)「ハガレン」のキャラが魅力的だから「ハガレン」が好きだ。って人には物足りなさがあるかも。

少ないながらも、格闘シーンは緊張感が出ていてとてもよかったです。(ミロスは戦闘シーンの派手さでは勝ってましたが、シャンバラのほうが好みでした。)表情もその人の感情がよく出ていてよかったです。

曲はOP、EDともにラルクでいい曲だったんですけど、ラルク1曲で良かったんじゃね?ってのが本心。



{netabare}この話では最後に「この世界がオレ達の現実なんだから、この世界でしっかり生きていこうぜ」的なことを最後にエドが言っていたんですけど、それまでエドは今いる世界を夢、もう一つの世界を本物だと区別してきてましたが、結局、人間っていま目の前の現実を現実として受け入れて生きていくしかないわけです。「胡蝶の夢」っていう話にあるように我々には今生きている現実が夢なのかどうかっていうのは確かめる手段がない。なんで、「現実というのは、今現在自分が見てる夢である」っていう定義付もできるわけで。つきつめると「シミュレーテッドリアリティ」とかあるわけだけど。つまりはこんな駄文ばっか書いてないで、「現実」を受け入れて宿題をしなくちゃな・・・{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

消化不良に終わってしまった

世界観:7
ストーリー:5
リアリティ:6
キャラクター:5
情感:4
合計:27

ふたつの世界に引き裂かれたエルリック兄弟は、それぞれ再会を願ってその手段を探し求めていた。兄、エドワード・エルリックが飛ばされてしまった先は、西暦1923年……やがて世界大戦につながる動乱の予感をはらんだドイツ・ミュンヘンであった。得意の錬金術を封じられてしまったエドは、弟の面影をもつ若者アルフォンス・ハイデリヒの力を借りて、科学技術の粋・ロケット工学の力で故郷へ帰ろうと試みていた。だが、なかなか手がかりは得られず、エドは焦燥をつのらせる。
(公式HPより)

初期TV版の鋼の錬金術師が面白かったことから視聴しました。

賛否両論あるようですが、私は残念ながら否のほうでした。TV版の、兄弟が兄弟のことを想い、自己犠牲をした結果、兄弟が異世界で離れ離れになって、それぞれ自立した道を歩むという終わり方が綺麗だったので、{netabare}兄弟愛を引き続き描いて、また一緒に旅ができるという終わり方は退行的に感じてしまったのがひとつ。{/netabare}

一番気になってしまったのは{netabare}残されることになるウィンディのこと。ウィンディはエドをずっと想っていたことが(成長を考えたオートメイルを作っていたということで)描かれているのですから、まだエドがいなくなtた世界を受け入れられていないのです。この状況でエドに加えアルもいなくなったら…。{/netabare}蛇足であり、バッドエンドとなる作品だと思ってしまいました。

リアリティ面でも、現実世界が舞台になれば、この世界の物理法則に従っていない部分があればどんどんツッコミが入りますし{netabare}(あの鎧の集団は、高所から落ちてなぜ潰れないのかとか、過剰なアクションとか){/netabare}、そもそもここで描かれた大事件が現実世界の歴史に残っていないのことも。パラレルワールドですと言われるのかもしれませんが、何でもアリで節操がないでしょう。

この作品自体の難しさがあり、私も拾えていない部分は多いかと思いますので、見直したら評価が変わるかもしれませんが、好きな方には恐縮ながら現状はこの評価で。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8

81.2 3 美しいで漫画原作なアニメランキング3位
劇場版 のんのんびより ばけーしょん(アニメ映画)

2018年8月25日
★★★★☆ 4.0 (403)
1820人が棚に入れました
旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。ある日、デパートの福引で特賞の沖縄への旅行券を当てた「旭丘分校」の面々。夏休みを利用して、皆で沖縄に行く事になるのですが……。

声優・キャラクター
小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈、名塚佳織、佐藤利奈、福圓美里、新谷良子
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夏、れんげ、昆虫

脱力系田舎ライフコメディの劇場版。

優雅で壮大な絵日記を見ているようだ。
星砂と水平線、灯台、満点の星々、
今日もたんぽぽクレヨンは大忙し。
幸せな日常が見事に表現されている。

立ち寄ったデパートの福引で、
特賞の沖縄旅行を当てる導入部から、
主題歌もさわやかで進行と演出が、
とても上手で物語に魅了されています。

私は「山」ではなく「海」に、
舞台を変えたことが、この世界観では、
悪い方に出るのではと心配していましたが、
まったくの杞憂に終わりました。

沖縄では快晴の空の下、
{netabare}ダイビング・カヤックからのマングローブ、
旅先での少女との夏の間の小さな友情。{/netabare}
みんなでもっと遊ぶのん!を体感して、
素晴らしく楽しい気分になりますね。

気忙しく疲れた毎日に、ビタミンと水分を届ける、
清涼感溢れる、癒しの日常風景。

皆さんもぜひ、ご鑑賞下さい。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 47
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

卓よ、世間ではそれを”ハーレム”と呼ぶんだぜ(笑)

TV版は第1期、第2期とも視聴済み。
TV版と1ミリも違わぬ、安定感抜群のほのぼのほっこりな世界観は秀逸です。

【はじめに】
{netabare}原作の単行本に付属されていたOVA『沖縄へ行くことになった』の前後の物語。
無口なのに存在感抜群の兄ちゃんが福引で沖縄旅行を引き当てるシーンと、全員の服装が同じ辺りからもうかがえる。

OVAでは、『沖縄旅行が当たった~!みんなで行くぞ~!』って、みんなで準備して、飛行機に乗ったところで終了。
あれれ?せっかくの「ひか姉&なっつん」コンビがまさかの不発で、どこか消化不良・・・。
そんな感想だったので、この作品はとても楽しみにしていたんです。{/netabare}

【舞台は日常から非日常へ】
{netabare}夏休み。
まずは、いつも通り4人で遊ぶ光景。
そして、偶然に偶然が重なり、デパートで買い物をする4人とかず姉、駄菓子屋、そして、卓兄ちゃん。
いわば、ここまではいつもの日常。

卓が福引で沖縄旅行を引き当てたところから、物語が徐々に”非日常”へと動き出します。

そして本作の舞台、沖縄へ・・・。
いつもの、山に囲まれた世界(日常)から、海に囲まれた世界(非日常)へと・・・。{/netabare}

【沖縄でも”らしさ”全開の面々】
{netabare}まあ、舞台が変わったとはいえ、いつものメンバーですからね。
ほのぼのほっこりワールド全開です。

面々の”らしさ”は何気ないシーンでもしっかりと描かれています。

個人的に一番ほっこりしちゃうのはバトミントンで遊ぶシーン。
れんげとバトミントンをする蛍。
あちこちに打ち返すれんげに振り回されながらも、れんげが打ちやすい位置に打ち返す蛍。
れんげに対して、しっかりとお姉さん役を果たす蛍らしさが良く表現されているシーンだと思います。

飛行機や食事の時の座席など、絶妙で良く考えられているし・・・。

終始ニヤニヤ、頬が緩みっぱなしです(笑)。{/netabare}

【唯一、いつもとは違うメンバーが、良いアクセントに!】
{netabare}民宿「にいざと」の看板娘・あおい。
夏海と同じ中学一年生。

民宿のお手伝いをする、しっかり者のあおい。
夏海にとっては、とても気になる存在。

夏海にとっては、同じ年齢の娘は”非日常”。
気になって当然ですよね。{/netabare}

【旅行の醍醐味の表現が秀逸】
{netabare}旅行の醍醐味の一つは、いつものメンバーで非日常を体験すること。
そして、最終日に感じる、得体の知れない”寂しさ”も醍醐味の一つだと思います。

あおいの存在が、旅行の醍醐味である、”楽しさ”と”寂しさ”を、分かりやすく伝えてくれます。{/netabare}

【個人的ツボ=ひかげの存在】
{netabare}フライング土下座~飛行機でビビる~難聴でグダグダ~子供部屋で床寝~船酔い~天然記念物~大人部屋でも床寝~ベット死守~泣いてねぇし・・・。
終始安定のボケ要員。
「ひか姉&なっつん」コンビは鉄壁(笑)。{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 39
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

残暑お見舞いなのん~

テレビアニメ「のんのんびより」のファンムービーとしては期待を遥かに上回る出来映え!
美しい自然と可愛く楽しい女子キャラたちによる極上の和みと癒し。
ストーリー性も充分あり、70分という、映画としては短めの尺ながら満腹度は100分以上の長編並みに感じる密度の濃さがありました。
作品の魅力が存分に表され、テレビ版を未視聴の方でも、日常癒し系アニメの人気作たる所以に納得し楽しめるのではないでしょうか。

《ストーリー》

旭丘分校の生徒たちをはじめとする田舎の村民9人の沖縄旅行顛末記。
ユーモラスなキャラたちの個性に沿った小ネタ満載の展開にニヤニヤと和むことしきり♪
そんな中にしっかり描かれる、脚本・吉田玲子さんお得意の、ちょっぴり切なくも心温まるハートウォーミングなエピソード。
のんのんらしい優しさもたっぷり伝わり大満足です!

《作画&演出》

テレビ版と同じく手書きの自然風景は美しく、キャラ画との親和性も高くて目の保養になります。(特に夜のワンシーンにうっとり!)

本作のシリーズを通して川面真也監督の演出面でつくづく感服するのは、シーン毎の間尺の取り方。
今回の映画でも、静止したキャラを見せられる度に笑い声や涙をこらえるのに必死になり、長回しで映る自然風景や建物などの器物を見てるだけでうっとりと癒されたり感慨に襲われてしまう。
しっかり情感を汲み取れる時間を充分とりながらも、決して間延びを感じさせないのは卓越した手腕ですね。

《音楽》

テレビドラマと同じくnano.RIPEさんによるOP。
nanoさんは作品に合わせた曲作りが上手く、海をイメージさせるサウンドでバカンスへの出発気分を盛り上げてくれました。
そしてこれまた同じくキャラ4人によるEDは、バックで場面を振り返りながら名残惜しい余韻に浸れました。

また、劇場ならではの音響システムで、水しぶきや波の音、無数の虫の音に包まれながら美しい景色を眺めてると、マイナスイオンのシャワーを浴びながらキャラ達と共に大自然の中に居るような幸せな気分になれました。

《キャラ》

今作では、なっつんこと夏海が一番活躍?
メンバーそれぞれの個性で笑わせてくれる中、いつもはからかい上手の彼女にキュンとさせられます!

あと個人的に一番楽しめたのは宮内三姉妹。
末っ子れんちょんの才能と感受性の豊かさは要所に描かれ、ホント、将来が楽しみな小学1年生。
長女かず姉には、意外な一面に驚きつつ楽しめました。
そして、キャラたちのお笑いの中でも突出してたのが次女ひかげ。
可愛い一面も見せ、今作のR-1グランプリ受賞でしょう♪

《声優さんの舞台挨拶初見学記》

今回、映画上映後にれんちょん役の小岩井ことりさんとほたるん役の村川梨衣さんの舞台挨拶を見る事が出来ました。

幅広い年代の250人程度の観客のほとんどは男性で平均年齢35歳といったところ。
小岩井さんの生「にゃんぱす~!」で始まるおふたりのトークは、村川さんの盛り上げ方も上手で、アニメ関連イベント初参加で変に緊張してた私も和やかな気分で楽しめました。

村川さんの地声は、ほたるんより「ヒナまつり」のアンズっぽく聞こえ、個人的に好きなキャラ声を生で聞けるのはテンション上がる~!
作品の架空の田舎の事をキャストみんなで「(仮)のんのん村」と呼んでるそうで、制作現場の楽しい雰囲気が伝わりました♪

小岩井さんのトークで、 {netabare} れんちょんがスケッチをプレゼントした夏海への気遣いについて、「テレビ版のひらたいらさんのエピソードで、夏海が機転を利かせてれんちょんを元気づけた事に繋がってる」と言われ、 {/netabare}私の感想も深まると共に、小岩井さんの作品への思い入れを強く感じました。


観光地の旅行先がメイン舞台なので、田舎の「のんびりさ」だけが成分不足ですが、それを補う「強壮バカンス成分」がてんこ盛り。
この夏の暑さを和らげるくつろぎと癒しの清涼剤をぜひご一服どうぞ~♪

投稿 : 2025/03/08
♥ : 34
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